Ten-Day MBA 4th Ed., The Paperback – July 5, 2012

本書の日本語訳をパラパラと眺めてみたけれど、それほど難しくはない、じゃ！ってんで、いきなり原書に挑戦したが、これもそれほど難しくはない。ある程度の会計知識、経済学の大学1−2年生程度の学習経験があれば、何ら難しくは感じないだろう。 簿記なんか日本の商業高校のレヴェル。 ただ、"Day6 Finance"の部分は、初学者にはよくわからないかもしれないので、訳本をザラッと速読してもいいかもしれない。 で、なんでそんな簡単なＭＢＡ読本を、それも原著で読む意味があるのかっていうことになるけど、そこはそれ、現地アメリカで使われている最新のビジネスからみのテクニカル・タームを覚えるためである。それも、自分の理解している分野からの方が圧倒的にいいから、この程度のレヴェルの本でも、原書で読む意味はそれなりにあるのだ。 本当にアメリカのビジネス・スクールがこの程度のレヴェルのことしか教えていないなら、何も年間400−500万円もどぶに捨てることもなかろうに。ただ単にＭＢＡ資格が欲しいばっかりに・・・・・ ＡＭＡＺＯＮでは、1600‐1700円くらいでゲットできるので、この安さはなかなかいい。ただ、ペーパーバックということもあって、お気軽なんだけど、紙質も装丁もあまりよくない。ばらけたら、もう一冊買えばいいだけのことだけど・・・・ 英語が読める法・経・商出身の文系サラリーマンには絶対的におすすめの好著、いきなりこの原書を読むべし。

１０日間でＭＢＡを網羅しようとした私が甘かった｡

MBAを学ぶ上での、最低限知っておくべき事が書かれている、まさに教科書です。マーケティング、ファイナンス、コンプライアンス、などが書かれています。授業を受講するために、購入しました。結論わかった事は、MBAは実践からでないと習得はしづらいということでした。授業も基本はケーススタディがメインでしたので、ビジネスで直面して、やっとこの凝縮された本で何言ってるかわかってきた気がします。なので、授業が終わった後も何度か場面場面で見返してます。読み物としては難しいですが、辞書と思えば耐えられます。おすすめではあります。

英語がめちゃくちゃ得意な人以外は、まず10日では読めません。MBAってこんな感じの勉強をするものだよ、っていうのを見せてくれるカタログの感覚で読むのが正解だと思います。英語のレベルは難しくないので、そこを構える必要はなさそうに感じました。

MBAではないですが、MSｃ Managementに興味を持ったため、試しに購入。Marketing, Finance, Organizational Behavior等 聞いたことがあるけど実際に何を勉強するのかは具体的に分からない。この本を読んで、だいたいこんなことを勉強するんだなっていうことが分かりました。分野によってページ数が全然違います。おそらくMBAはここに書いてあることをもっと深く勉強するのだろうと思いました。最初に説明があって、次に具体例 といった書き方がされていたので、具体例を呼んだときにそういうことかと納得いくことが多かったです。

およそまとまな頭をもったビジネスマンならば、おおよそのことは分かることばかりしか書いていない。内容も日本の大学の教養学部レベルの経営学概論程度のことしか書いていない。例えば、組織形態の説明などがあるが、そんなことは誰でも分かること。あと、話が抽象的であるため、応用性がなく、この本を読んだところで、翌日の仕事振りが具体的に変わるということはありえない。そういう意味では役に立たない。ただ、英語は平易であり、英語の勉強にはなると思う。

きっとMBA講義を受けると、各講義のエッセンスは、こういった内容になるのだなと、思います。一応すべての領域をカバーしています。筆者は各領域のいわゆる”肝（きも）”を心得ているのと、それに絞って説明しているため、効率が良く、そういった意味で大変コストパフォーマンスの高い一冊です。読むのに時間を要する領域が、自分の弱い領域なのだなと実感できるのが逆におもしろかった。ただ、この本一冊にすべてを望むべきではありません。この本で、補強する部分の手がかりを見つけて、他の本で肉付けすると便利でしょう。派手な表紙がちょっと恥ずかしいですが、通勤のお伴に。

MBAで学ぶことのエッセンスのみを抽出しようという試み自体にはもちろん価値がありますし、それなりに本書はまとまっていると思います。がしかし、最近Reviseされたという割には、今ひとつ「新しさ」を感じませんでした。エッセンスのみを抽出するというコンセプト上いたし方ないのかもしれませんが、昔馴染みのお話が多く、MBAが今どれだけ最先端の議論をしているのか概観したいという向きにはオススメできない気がします。ただ、値段もお安いので、MBAで何をやるかを見てみたいという方は、十分ペイすると思います。