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C**S
英語の勉強になります
イギリスのヴィクトリア朝を舞台にした、メイドと上流紳士の身分違いの恋物語「エマ」の英語訳です。 もともとこの漫画が大好きで、英語の勉強になるかなと思って購入しました。日本の本に比べると、本のつくりが良くないですが、思ったよりはいい紙で作られています。 英語にすると文字数が増えるので、ちょっと字が小さい気がしますが、きれいな英語なので読みやすいです。英語ではこういう風に訳すのかと勉強になります。 やはり、セリフによってはかなりニュアンスが違っていて、あれっ?と思う部分があります(ハキムのセリフの「ばあや」がGRANDMOTHERになっていたり、フキダシによってはニュアンスどころか、かなり違う意味のセリフに訳してあったりします)。 日本のコミックを忠実に訳してあり、作者のあとがきコーナーもちゃんと訳してあるのが素晴らしいです。 この作品は時代考証がかなりしっかりされているので、本場のイギリスや日本以外の国でも人気が出ないかなと期待しています。日本の漫画は素晴らしいですね。
時**斎
ヴィクトリア朝恋物語、森薫『エマ』英訳版
実を言うと個人的には、メイド姿に萌えてしまう人たちの感覚が全く理解できないのだが、この作品は面白いと思った。舞台はヴィクトリア時代の英国。急速に進む近代化の陰で、封建時代の思考や慣習、「二つの国民」と言われた階級制度も根強く残る社会。紳士階級であるジョーンズ家の息子・ウィリアムと、彼の家庭教師だったストウナー夫人のメイド・エマとの身分違いの恋の行方は? 単純なヴィクトリア時代へのノスタルジーや「メイド萌え」への迎合ではなく、当時の生活や家事使用人の日常などへの時代考証もしっかりと行われており、さらに、身分制度の理不尽、上流社会の虚飾や怠惰、売春組織による児童の誘拐といった時代の暗部も描かれている。 訳も、全体として原作の重厚な内容に合ったものだと思う。ただ、ところどころに誤訳が見られるほか、「ひゃあ(hyaaa)」や「はあ(haaaa)」といった言葉が日本語そのままのローマ字表記になっているのは、日本が舞台の作品なら良いとしても、本作品の雰囲気には少しそぐわない気がする。ここは表現を工夫すべきだったのではないか。(英Amazonのレビューでは、米国風の言い回しが目立つという指摘もあった。) なお、本作品はアニメ化もされたが(私自身は未見)、むしろ英国で(もちろん英国人から見て不自然な部分はあるだろうから、そこは手直しして)実写ドラマ化してはどうかと考えているのだが、いかがだろう。
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