Pride & Prejudice/ [DVD]

すごく観たかったので、届いてすぐに視聴しました。早かったので嬉しかったです

流石に古典です。女性の気持ちを繊細に描かれています。いろんな人物の描写が本当によく伝わり、ところどころ滑稽にさえ見えます。エリザベスがコリンズを振ったあとに、 エリザベスアヒル、アヒル、アヒル お母さんの順に重なって追っていくシーンが笑えました。気持ちのアップダウンが激しいお母さん、キャラクタそれぞれの五姉妹、家庭の中に、女が5人もいたら、さぞ大変映像もとてもきれいです。何よりエリザベスの美しさが魅了します。なにか大義名分を口説いているわけではなく、恋と人間の描写が楽しめます。大変おすすめです。

電磁波避けに使っています。、

キーラ・ナイトレイのクシャッとした笑顔、結婚するって言ったときに目がキラキラしたのは素晴らしかった。ジュディ・デンチのイヤなババア感、牧師役の底しれないキモさ、姉妹達のキャピキャピ感とか役者の演技がとにかく良かった。ドナルド・サザーランドは日本の北大路欣也みたいに裏で社会を牛耳ってる黒幕ばっかりだけど今回はイイ感じやん。最後ステキやん。

リジーはお父さんの秘蔵っ子でお父さんと読書の感想などを論じ合ったりするのが日々の楽しみの一つ。だからダーシーの外見の魅力とそして論じ合いに初めから魅力を感じてはいたのだと思う。なのにこの作品のダーシーはやや音無し過ぎる。お父さんがそんな会話が合うリジーを他の娘たちより特別に思っている描写がないからリジーの魅力が見えないまま話が進んでいる。リジーがダーシーからの求婚を断った時の燃えるようなまなざしは印象的だった(けど、このリジー役の女優さんは個人的には好きではないし、役にも合っていないと思う)。こういう自分勝手で怒りっぽい女性に惹かれるキャラとしてダーシーを態々気弱で音無しいキャラにしたのかもしれないが、だとしたらもうジェイン・オースティン原作の自負と偏見ではない。ジェーンは決して他者の俗っぽいマイナス面を見ない正真正銘の天使、なのにこの作品のジェーンはなんだか俗っぽい考えを時折口にしている。容貌だけじゃなくそんな雰囲気から醸し出される特別な美しさにビングリーも惹かれたのだと思うが、この作品のジェーンにはその特別な品性が感じられない。リジーとジェーンは何でも言い合える仲なのにこの作品ではリジーはダーシーから聞いた話を言えなかったのか秘密にしていた。二人の結婚が決まった後、リジーが以前ダーシーの屋敷を訪ねた時に、その想像を絶する立派さと敷地の広さを知ってから愛したのかもね？と本音半分冗談半分みたいに言う場面がない。本音でもあり冗談でもあるであろうその台詞を言い合うそんな仲良しの二人が観たかった。ただ、シャーロットに対する解釈は好感が持てた。表情からシャーロットなりに真剣に悩んで決めたことなんだな、と感じられた。でも、原作のシャーロットはちょっと友情に不誠実かもしれない。家の周りに家畜がいっぱい生活感いっぱいでびっくりした。人も疲れてだらんとしている場面があったり、、、この時代こういうのが普通だったのかもしれないけれど、原作ではこういう描写はなかったと思うからこの製作者の解釈なんだと思う。けど雰囲気は美しかったから嫌いではない。ジェイン・オースティンらしさは薄まってしまっているから残念だけれど、この作品はこの作品でこういう世界観も好き。

お父さんが可愛い

私は、イギリスドラマ、オースティンの原作、好きが講じて、傲慢と偏見の続編(オースティンではない)本まで読んでしまった。この映画は当時のイギリス貴族たちの暮らしぶりに忠実に描いてないと、評価が、低い人もいますが、私全部観ていてもプライドと偏見の魅力にすっかりハマってしまいました。とにかくキーラがとっても綺麗で、最初の映像から、風景と音楽が静かに流れて引き込まれていきます。特に美しい〜と思ったのは、エリザベスとウイッカムが出会ったばかりの小川の側で2人が話をしているシーンと、ダービシャー州に旅行で立ち寄った大自然の中にたたずむエリザベスの姿や、ダーシー家の領地の邸宅と自然はとても綺麗で見とれました。実写ではない、映画として見ているので、キーラの髪型もドラマより数段好き。これは個人の好みです。ドラマの方は、キャサリン夫人が貧相で、ビングリーの妹2人も品がなく美人とはとてもいえないし、ウイッカムも全然ハンサムじゃなくて、がっかりだった。このプライドと偏見は、ダーシーも素敵だし、キャサリン夫人役も威厳があり当時の貴族夫人の風格が出てます。とにかく最後まで、美しいイギリスの風景と、音楽、恋愛、女性の立場、階級社会と普段の何気ない生活を描いただけなのに引き込まれてしまう、何度観てしまう映画です。

「古典」なんですね、やはり。かみ砕いた内容は実にシンプルな物でした。しかし元々恋愛物もイギリスの時代劇も殆ど観ないので 私にとっては実に新鮮な作品だった事は間違いありません。これ程シンプルな話だったのにも関わらず、途中まで展開を追うのがやっとでした。牧師が何故嫌われてるのかとかキャサリン夫人との会話が皮肉なのかマジなのか、何となくの流れで追う事しか出来なかった訳ですがその様な状況だったからこそ逆に入り込んで見る事が出来た次第であります。会話の仕方とか言い回しとか、これがイギリスの社交界を描いた近世時代劇なんでしょうね。無礼だとか作法だとかについて多く語られていましたが、日本の中世劇とは違って無礼＝ジャパニーズハラキリみたいな事にならない事は良く分かりました。特に感動して感情を動かされた！ とか そんなのは特に無かったんですけど、見慣れない独特の会話で展開される古典劇をじっと楽しむ事が出来たのは事実なのです。時代背景を考えると これはとてもロマンチックな物語なのでしょう。感性の違う物に飛び込んでみると言うのは 素晴らしい楽しみを与えてくれます。でも 調べて知った事ですが、この原作である小説は この当時に執筆された物なんですね。この当時の価値観を持って、これを描いた事もまた、凄いですね。200年も前の海の向こうの物語が、こうして語り継がれ、親しまれると言う事はとても素晴らしい事です。美術館に行った時の様な感情を覚えました。面白かったです。